体重のかけ方は「前より」か「後ろより」か?
普段の練習の時に、自分がどのように両足へ体重をかけているか、考えたことはあるでしょうか?
不規則に状況が変わる格闘技において、自分の体重をどのようにかけておくかは、とても大切なことです。
考えてみてください。
レギュラースタンス(左足前)の時、突っ込んでくる相手を止める(ストッピング)しようとしたら、普通は前足で行いますよね。
ということは「後ろより」に体重がかかっていないと、前足をスムーズにあげることはできません。
また、遠くの相手に、一気に間合いを詰めつつ、視野の外から蹴り込みたいなら後ろ足の回し蹴りが効果的です。
(相手もレギュラースタンスであれば、背後から蹴る形になります。また、試合中などはアドレナリンの関係で視野が通常より狭くなりますから、より一層死角ができやすくなります。)
この場合は「前より」に体重が乗っていないと、前進することも、後ろ足で蹴り込むこともできません。
普通はこの体重移動を無意識下で行っているはずですので、いつもどうやっていたか分からないかもしれませんが、ぜひ次の練習の時からはちょっとだけ意識してみてください。
自分がどのように動きたいのか。それには「前体重」が良いのか「後ろ体重」が良いのか。
こういったことを自問自答しながら、一番早くスムーズに動けるように日頃から鍛えていると、人よりわずかに早く反応し動き出すことができるようになります。
この「わずか」の差が、試合の中ではとても強い武器になるのです。
また、プンセ(型)も綺麗になります。
1つ1つの動きは、流れるように連動しているものですので、やはり体重の移動は切っても切れない要素になります。
最終的には、自分の体重のかけ方が分かるようになると、相手の状態が良く見えるようになります。
相手が前体重であれば、後ろに逃げるにはわずかに遅れるでしょう。
後ろ体重であれば、逃げ腰なのかカウンターを狙っているのか・・・
少なくとも漫然とにらみ合いをしていた時より、色々と判断し対応することができるようになります。
これは一朝一夕で身に付くものではないですが、いや、だからこそ今日から意識をして身につける練習を始めてもらいたいものです。
RP

2014/11/29 | 練習
RP
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