実証!水面を揺らすと油膜がなくなるのは本当だった!
2014/08/31
十分こなれた環境のはずなのに、ふとした時に、水槽に油膜が張っていることを見つけてしまうことがあります。
油膜とは、本当に油が浮いているわけではなく、何らかの原因で死んでしまったバクテリアの死骸や、餌からにじみ出た油分と言われています。
この油膜、水面を覆い尽くすと、水面からの空気供給がなくなってしまうので、水槽の中は酸欠になりやすいらしいです。
(今までこの油膜が原因で酸欠になったことはありませんが、その可能性はあるとのこと。)
何より、これが浮いていると見栄えが悪いので、多くのアクアリストは嫌がるものではありますね。
この油膜を防ぐ方法はいくつかありまして、1つには「水面を波立たせると良い」と言われています。
なぜかと言うと、波だった水面は、少なからず撹拌するような水流を生み出しますので、仮に油膜ができたとしてもすぐに撹拌して消してしまうというわけです。
しかし、いまいち本当にそうなのか疑問があったのも事実です。
それなりに水流がある水槽でも油膜は発生するし、目に見えて油膜がなくなるようにも思えない。
まあ、「油膜が出来にくくなる」程度の気休めかな。と正直おもっていました。
ところが今日、この考えが間違っていたことに気付かされたのです!
我が家の水槽は、セパレータによって左右に分割されていますが、向かって左の方は、水作のニュースペースパワーフィットを使っているために水面が常に波立っています。
加えて、排水を水面より高い位置から垂直に落水させている関係で、比較的豊富に酸素を供給している状態です。
一方、右側の方は底面式フィルターで、なおかつ水中ポンプからの排水は水作のカキガラの中へ送り込んでいるため、殆ど排水の勢いが無くなっている状態ですので、水面は全く揺れません。
この両方の環境を見比べて見ると、面白いことがわかります。
言葉で書くより、先ずは見た方が早いと思いますので動画をご覧下さい。
どうでしょうか、向かって左側は透き通った水となっているのに対し、右側は白く分厚い油膜に覆われていることが分かります。
(油膜にできた気泡が消えずに残るところからも、多くの油膜に覆われていることがわかりますね)
水槽の置く場所も、温度も、日照も同じですので、基本的に「水面が揺れているかどうか」の違いだけですから、あながち水面を揺らすと油膜が出来ないということは噓ではなかったことがわかります。
何にしても、これだけの油膜が張ること自体、何らかのバランスが水槽の中で崩れている証拠ですので、早々に手を打たなければなりませんが、もし、ちょっとした油膜にお悩みの方の参考になればと思います。