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iPAQ112が加水分解!アレでベタつきを解決!

      2020/04/10

シャープのザウルスシリーズが生産終了というニュースを見て、ふと昔買ったHP製の「iPAQ112」を、また使いたくなって引き出しの奥から発掘してみたところ、何か背面パネルがベトベト・・・

表面が溶けてしまっているように見えます。
触ると指にベタツキが移って、とてもじゃないですが使い物になりません。

ググってみたところ、これって「加水分解」と言うらしく、ウレタン系のコーティングがされていると、時間経過とともに空気中の水分と反応して分解(ベタベタ)になってしまう現象のようです。

完全に防ぐ方法は無く、せいぜい水分の多い所に置かないといった「予防方法」しか無いみたいです。

とはいえ、すでに絶賛加水分解中のiPAQ112には、予防なんて意味ないわけで。さて、困った・・・

色々調べてみると、結局のところウレタンコーティングを剥がしてしまえば加水分解するものがなくなるので解決することが分かり、そっちの方向で対処することにしました。

どうやら「アルカリ性」の溶剤で剥がせるらしいということ。アルカリ性の溶剤といえばアレ・・・そう「セスキ水」です!

セスキ水

一応精密機械なので、そのまま直掛けはマズいだろうと思い、キッチンペーパーで包んで、その上からしっとりするまで吹きかけました。
タイルの目地のカビ落としも、同じようにペーパーでカビキラーをパックすると良いと聞いたことがあるので、その応用です。

約1時間くらい放置してみると、うっすらと白い膜が浮かんで来ていました。(写真をとれば良かった・・・)
セスキ水をしみ込ませたペーパーでこすると面白いように膜が取れます。

iPAQ112背面

全て取り除いた後は、隙間などの水分やゴミを除き、良く乾燥させてパワーオン!・・・おお!起動した!

iPAQ112起動

完全初期化にして起動したので、昔入れていたアプリは無くなっていましたが、とりあえずWi-Fiの設定とOperaのインストールをして、ネット端末として復活させました。

スマホが全盛期の時代に、PDAは機能も少ないし、どう使っていいのかわかりませんが、その分バッテリーが長寿命だったり、Windowsベースなので色々とカスタマイズできたり、別の楽しみ方ができる良いおもちゃです。

加水分解でベタベタ状態で発見された時には、もう使えないのかと半分あきらめましたが、セスキ水でみごと復活でき本当に嬉しいです。
一応、ウレタンのコーティングが剥がれてしまうので、手触りがスベスベになってしまいます。(元は滑り止めみたいな加工です)
また、機械に液体をかけるので、あくまで自己責任でお願いします。

とりあえず昔を懐かしみながら、ポチポチと楽しみたいと思います。

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